人数は大人の人数のみカウントしてください。
検索ボタンを押すと宿泊予約サイトに移行します。(移行に3秒程度かかる場合があります。)
2026.06.04 | 地元発見

カジュアルな南仏料理とセレクトワインのビストロ。アートと人が集まる『FACES麻布十番』

※この記事はTHE LIVELY 東京麻布十番のスタッフが執筆しています。

 FACESは、麻布十番大通り沿いの雑居ビルの2階に店を構える「フレンチビストロ&バー」で、ホテルからは、あひる坂を跨いで徒歩約1分と非常に好アクセスの場所にあります。

 代表の金子さんは、南仏の三つ星レストランで修行を積んだシェフが作るカジュアルな料理とソムリエが選ぶワインを、絵画やジャズなどのアートに囲まれながら楽しむことができる店だと話します。「FACES」という店名は、「顔(人々)が集まるように」という願いを込めてつけられたそうです。

 店内には多様な国々のアーティストによる「顔」を主題として描かれた絵画が飾られており、空間そのものがひとつのギャラリーのような趣をたたえています。エントランス正面には、店の象徴ともいえるコの字型のバーカウンターが。10脚のハイチェアが配されており、スタッフとの会話や偶然隣り合った客同士の交流も楽しむことができます。

 メインフロアには4名、2名、6名掛けなど多様なテーブル席が点在し、店の奥にはプライベートな会食にも適した個室席も備えられていました。全体として席間にはゆとりがあり、「大人の社交場」を掲げる店らしく、適度な距離感の中でも賑わいに浸れる設計がなされていました。照明をやや落としたシックな設えで、寄木張りのフローリングや深みのある色調が落ち着いた雰囲気を演出。一方で壁面にはビビッドな赤が差し込まれ、空間にほどよい色気を与えていました。

 対照的に、インナーテラスは白を基調としたモザイクタイルが彩る開放的な空間。陽の光や街の灯りが差し込み、白と青のクロスが映えるその情景には、どこか地中海沿岸のビストロを思わせます。

 空間全体に程よい高級感が漂っており、会食やデートといった特別な夜にも適しているといえます。他方において、ワインを片手に一人の時間を過ごせるようなオープンさも見受けられました。

料理

 今回は、前菜からメイン、シメ、デザートまで、店のおすすめを一通りいただきました。代表の金子が「シェフとソムリエは古酒とのマリアージュのコース専門レストランをやっていたので、ワインペアリングはかなり強み 」と語る通り、食中酒との相性を意識した味作りが印象的でした。 

 パニス

 粉末状にしたひよこ豆を直方体に切り分けて揚げた南仏の郷土料理。ホクホクした食感ですが、蒸し芋ほどの粗さや水っぽさは感じられず、かといえば口腔内の水分を奪うような粉っぽさもない―――白餡に似た軽さとキメ細かさが特徴です。ひよこ豆の仄甘さと僅かな青さに、食欲をそそるクミンの香りとチーズソースの角のない塩味(えんみ)が重なり、そのまま伴走するような一品です。

馬肉のタルタル

 FACESオススメの冷菜で、トリュフソースが敷かれた深皿に、セルクルで成形された平たい円柱状のタルタル、さらにその上にコンソメのジュレとクレソンが乗った一皿。肉々しい味わいを残すために玉ねぎなどは敢えて一切加えていないといいます。ソースも、トリュフ特有の香りを全面に押し出しすぎず、馬肉の雑味が少なく淡泊な味わいの補完に徹している印象でした。馬の引き締まった赤身と、コクと塩気が溢れ広がるジュレのルースな食感とのコントラストも楽しむことができます。

ムールファルシー

 ムール貝の中にひき肉を詰めて縛り、トマトソースで煮込んだ温菜。ソースには貝とひき肉の旨みが溶け出し、具材がまたそれを吸って、という「美味しいサイクル」が皿の中で出来上がっています。貝の身には殻から外しやすいように丁寧な下ごしらえが施されており、臭みもまるで感じられませんでした。ひき肉は、ボソボソとした口当たりが一切なく、パテ・ド・カンパーニュのような滑らかさになるよう、緻密に火入れがなされており、噛んだときに豊穣な海の香りが弾けだすムール貝とのペアリングも非常に印象的でした。トマトソースを使った料理に散見される鋭い酸味も見事に抑えられており、代表の金子さんが「自慢の一品」と話すのもうなずける、メイン級の前菜です。

ローストチキン

 メインは、鶏を一羽丸ごと焼き上げたローストチキン。まず印象的なのは、その提供スタイル――――香ばしく焼き色をまとった鶏が卓上へ運ばれ、スタッフがテーブルサイドで部位などの説明を交えながら手際よく切り分けてくれます。立ちのぼる湯気や滴る肉汁まで含めて楽しませる、ライブ感のある一皿です。独自の手法でマリネしているという鶏肉は、火入れの精度が見事で、とりわけ繊維がしっとりとほどけるような胸肉の仕上がりに驚かされました。味わい自体は端正ですが、肉そのものに下味が丁寧に入っているため、気づけば夢中でナイフとフォークを進めてしまいます。鮮烈なインパクトをもたらす芳醇なバターソースは、付け合わせのじゃがいもとも相性抜群。

欧風カレー

 他に類を見ない、ここでしか味わえないカレー。クローブの甘く少し刺激的な香りが吹き抜けると、今度は具材のコクやコーヒーの尾を引きすぎない苦みが押し寄せます。特に印象的なのは、その苦みの扱い方――――隠し味として奥に潜ませる程度ではなく、コーヒーの存在感をあえて前に出しているのです。しかし決して重たくはなく、尾を引きすぎない。むしろそのほろ苦さが味全体に輪郭を与え、 料理に唯一性をもたらしているように感じました。代表の金子さんが「コクと濃度をそのままに、何度も濾して仕上げている」と話すように、舌触りは驚くほど滑らか。食事のシメでありながら、最後にもう一度グラスを傾けたくなるような余韻を残すようなカレーでした。

パフェ

 モンブランパフェは、栗の穏やかな甘みと香ばしさを軸にしながら、繊細なクリームや食感のレイヤーによって奥行きが作り出されていました。一方でいちごとピスタチオのパフェは、ベリーの瑞々しい酸味とピスタチオのまろやかなコクが均衡を保っており、一度も単調さを感じることなく気づいたら完食していました。クリームやパーツはすべて自家製とのことで、細部まで質感が丁寧に整えられていました。食後酒やワインとともに楽しめるように、全体を通して甘さは控えめで重たさを感じさせない仕様になっており、単なる食後のデザートというよりかは、夜を長引かせる重石のような存在だと感じました。

おわりに

 料理や空間づくりには確かなこだわりが感じられつつも、どこかカジュアルな雰囲気もたたえていて、あまり構えすぎずに過ごせるお店でした。南仏の技術をベースにした料理やソムリエが選ぶワイン、またそれらのペアリングはもちろん、ジャズが流れる空間やアートを含め、食事の時間そのものをゆっくり楽しみたい人には特に相性が良いでしょう。会食やデートのようなシーンにも向いていますが、バーカウンターで軽く一杯、という使い方も自然にできる雰囲気でした。なお、FACESでは、頻繁に音楽の生演奏も行われているそうで、タイミングが合えば、料理と音楽のマリアージュを堪能することができます。 麻布十番で少し落ち着いて食事をしたい夜の選択肢として、是非いかがでしょうか。

当ホテルのインスタグラム投稿も是非チェックしてみてください!

 

 

ザ・ライブリー東京麻布十番は、エレガント且つ遊び心あるデザインが特徴のライフスタイルホテル。テラス付きの客室や、東京タワーの見えるバーがあり都会で味わう贅沢な時間を提供します。

<施設概要>

  • 施設名:THE LIVELY 東京麻布十番(ザ・ライブリー東京麻布十番)
  • 所在地:〒106-0045 東京都港区麻布十番 1-5-23
  • 本件のお問い合わせ先:050-3733-9296
  • アクセス:
    • 東京メトロ 南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番」駅より徒歩 3 分
    • 東京メトロ 日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅より徒歩 10 分

WEB / Instagram